2019.12.05 ストーリー
シニア活躍推進ワーキンググループへの参加の期待 #01
日清食品ホールディングス人事部 大西剣之介様
シニア(50代)社員の力を企業競争力向上に繋げるために参画企業4社とライフワークスで発足した、「シニア活躍推進ワーキンググループ」。参画企業の日清食品ホールディングス人事部の大西剣之介様にシニア層における課題感や参画の背景、今後取り組みたいことなど、お話をうかがいました。
シニア社員が生きがいを感じながら働くために
―このワーキンググループへの参加を決められた背景は?
他社の成功事例・失敗事例に多く触れ、自社の参考にさせて頂けるものは積極的に取り入れたほうが良いと考え参画を決めました。シニア人材の活躍に関しては、まだ取り組み始めたばかりです。そのため、あまり自社には知見がありません。シニア層における課題感は各社似たものもあります。そこで、自社にも取り入れられる点は多々あると期待しています。
―今まではどのような取り組みを行ってきたのでしょうか
今までシニア層に対しては、あまり行っていなかったのが実情です。50歳になったタイミングで2日間のキャリア研修を行っている程度でした。内容は、1日目はライフプラン(7つの習慣)、2日目はマネープラン(老後を見据えた預貯金や生活費を試算する)について学ぶ研修です。
そこで、2018年度に初めてシニア社員の生きがいを探求することを目的とした2日間の研修を実施しました。参加者にはキャリアの棚卸、キャリアコンセプト、キャリア計画を言語化していくプロセスを通じて、自身の生きがいを内省して頂きました。ただ研修を実施しただけではキャリア開発に繋がりづらく、高い志を持たれた方の想いを活かしきれなかったことから、公募制度の年齢制限を撤廃し、希望すれば今までチャレンジできなかったポジションにも応募できるよう人事制度を改定しました。その結果、5名が公募制度にチャレンジし2名が登用されるという結果が出ました。
―シニア人材における御社の課題を教えてください
現状、本人が希望すれば、65歳まで雇用が継続します。ただ、仕事にやりがいを持ってイキイキ頑張っている方もいれば、そうでない方もいらっしゃるのが実情です。せっかくご縁があって日清食品に入社し、長年にわたり活躍されてきたのであれば、これから先も、好きな仕事にイキイキと取り組んでほしいという想いがあります。
また、シニア層になってくると保守的な考えになりがちで、自ら考え・新しことにチャレンジすることを躊躇する方が多くなります。しかし、今は上司から指示された仕事だけをやって成長できる時代ではありません。"年齢に関係なく新しいことにチャレンジする方をいかに増やしていくのか"を重要な課題として認識しています。
―ワーキンググループをどのように活用していきたいですか?
私は、シニア社員がイキイキ働いて頂くためのヒントを得る場として捉えています。うまくいった事例だけでなく、うまくいかなかった事例についてもお伺いしたいですし、なぜうまくいった/いかなかったのか、そのポイントは何だったのかなど成功・失敗の要因まで深堀してお伺いしたいと思います。