セミナー
開催報告

ボトムアップで組織活性化に繋げるキャリア支援体制の構築 開催報告

2019年6月6日(木)、当社セミナールームにてボトムアップで組織活性化に繋げるキャリア支援体制の構築を開催しました。

概要

雇用と労働を巡る日本の制度と企業の風土は、大きな転換点を迎えています。これまでの働き方改革は労働時間の長短に視点が向きがちなところもありましたが、昨今働き手がベストパフォーマンスで仕事ができる環境を整えるための施策へのニーズが高まりつつあります。そこで、キャリア支援を「個人への支援」に留まらず組織活性化に繋げる事について考えるセミナーを開催致しました。

事前アンケートの結果から、以下のような課題意識を持ってセミナーにご参加いただいた方も多かったようです。
・同じ方向性に向かって一人一人が意欲的に取り組める、キャリアを積める組織に変えていきたい
・シニア社員のキャリア支援に活かしたい
・若年層の離職が増加しており、中長期目線でのキャリア支援体制構築の必要を感じている

セミナーでは、サントリーホールディングス株式会社 キャリアサポート室にて従業員のキャリア支援に取り組んでこられた丸井義幸氏より、以下の観点で詳しくご教示いただきました。
1)経営層からの理解獲得
2)キャリア面談結果に基づく人事への提言
3)従業員意識調査の組織開発への活用
4)健康相談室と相互連携した従業員支援

ディスカッションの様子

ディスカッションの様子

セミナーの後半では、以下の3点をテーマとしてグループディスカッションを行いました。
問1)自社に取り入れてみたいと思ったことのシェア
問2)現在、自社で行っている「キャリア開発・キャリア形成支援策」の共有
問3)組織において、キャリア支援施策を行う上での課題と解決の方向性

以下のような意見や感想が出て、熱気を帯びた場となりました。
・組織が人事にある以上、皆面談を異動のためのものだと思っている現状があるため、セミナー内容は新しい気付きとなった。
・支援をしてほしいところに手を差し伸べる(現場側で支援をして欲しいところにアプローチする)というやり方は気付きだった。
・今後社内でキャリアコンサルタントの活用を進めていきたいと考えているが、産業医との連携も重要だと感じた。
・キャリア研修が継続的にはできていないため、キャリア支援の実効性を高めるために体系的に考えていく必要があると感じた。

講演者プロフィール

丸井 義幸氏
サントリーホールディングス株式会社にて、営業支社長、関係会社役員・社長等を歴任後、2013年に同社のキャリアサポート室キャリア開発部 キャリアサポート室 専任部長。
(2013年4月から同社が実施した「65歳定年制」の一期生。)
2019年1月に65歳で同社定年退職後、独立キャリアコンサルタント(ラウンドウエル)として活動中。

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