変化対応型キャリア開発研修
環境変化に対応しながら、主体的にキャリア形成をするための意識を醸成する研修サービスです。
技術革新やグローバル競争が進み、激しく変化する環境に置かれながら働き続けるには、一つのキャリアに固執することが時にはリスクになる可能性もあります。なぜなら、キャリアの目標を一方向に決めそこに向かっていったとしても、目標にたどり着いたときにはキャリアが陳腐化してしまう恐れがあるからです。
キャリアの陳腐化を防ぐヒントはマーク・L・サビカスが提唱する「キャリア・アダプタビリティ」の概念にあります。この概念に基づけば、周囲の物事に好奇心を持ち、積極的に情報を集め、その情報を活用しながら自らのキャリアを選択しながら主体的に切り開いていくことで、周囲の変化に対応したキャリア形成ができると考えられます。また、こういったキャリア形成のためには、自分の将来のキャリアに関心を持ち、変化に対する準備が予めできている状態にあることが重要と考えられます。
しかしながら、自らのスキルや経験が将来のどんなキャリア形成につながる可能性があるのか、立ち止まって考える機会や自分のキャリアの関心事を明らかにする機会を持つことができる人は少ないでしょう。企業の人事担当者は社員が環境変化に対応できるようにするは、社員が自分の強み・持ち味である「キャリア資産」の棚卸をした上で、一人ひとりのキャリアの軸(キャリアコンセプト)を明確にし、その軸に基づいたキャリア形成計画を立てるための支援をする事が有効です。さらには、その計画を実行するための支援までできると理想的です。
変化対応型キャリア開発に関係する課題
- 環境変化に対応できず、キャリアの陳腐化が起きてしまう
- スキル、経験と将来のキャリア形成の可能性を考える機会、キャリアの関心事を明らかにする機会が少ない
変化対応型キャリア開発の方向性
- 「キャリア資産」の棚卸をした上で、キャリアコンセプトを明確にする
- キャリアコンセプトに基づいたキャリア形成の実行計画を作成し、そのための行動化を促進する
シニア人材に新たなキャリアの主体的な選択を促すための意識を醸成
背景
新技術の獲得や新しいビジネスモデルを展開することが求められるようになり、全社的に知見やノウハウを集約し新しいアイデアを生み出していくための取り組みが始まったが、シニア人材の参画が消極的だった。そのため、シニア人材が取り組みに参画するような意識変容を促すことが必要になった。
施策
これまでのキャリア資産として、知識やスキルだけではなく、行動特性や価値観といったそれぞれの持ち味を洗い出すためのワークを取り入れたキャリア研修を行った。また、研修では、ケースを使いながら具体的な今後のキャリア形成の在り方のイメージづくりを行い、さらにキャリア資産をイメージの中で活かしていくための自身のキャリアのコンセプトを言語化した。
成果
自社の置かれている状況への理解が進み、自らの持ち味を今後どのように生かしていくことができるのかが受講者それぞれに明確になった。キャリアコンセプトを言語化したことにより、自身のキャリア形成の在り方を振り返り、自ら今後の行動計画が立てられるようになった。全社の取り組みに新たな提言をするシニア人材もでてくるようになった。