ミドル・シニア活性化支援

役職定年前研修

役職定年後も組織に貢献する意識を醸成するキャリア開発研修サービスです。

役職定年制は、今日、大手企業だけではなく中小企業でも用いられる制度。企業により目的や規程が様々に設けられていますが、総じて、例えば部長は55歳、課長は53歳というように、役職者が一定の年齢になると役職を降り、役職のない社員として働き続けることができるように設計されている制度です。

役職定年後当初に共通しているのは、組織の役に立ちたいという想い。その思いとは裏腹に、多くの人は処遇が変わり、給与が下がり、時にはその後の生活に不安を覚えることも。役職定年前後での職場での役割や仕事内容の変化、周囲から得られる情報量の差、周囲とのかかわり方の違いなどになじめないうちにモチベーションが低下し、それがパフォーマンスに影響してしまう事も起こっています。

役職定年制に期待される効果としてよく挙げられるのが「賃金カーブを寝かせること」や「組織の若返りを図ること」など。ですが、それだけに目をうばわれず、社員のモチベーション低下などを意識した施策を進めることが企業の人事担当者には求められます。

具体的には、役職定年者がその後の見通しがたてられるような支援と、役職定年後にポストにとらわれないキャリア自律意識を予め醸成するような支援が必要です。あるいは、上司との良好な関係を築くための機会を設けることも有効です。そして、このような支援の前提として、企業として役職定年者を活用するための指針を立て、期待役割を明確にメッセージとして伝えることは最も重要なことだといえます。

役職定年に関係する
キャリアの課題

  • 役職定年後の社員のモチベーション低下に伴い、パフォーマンスが低下する
  • 役職定年後の社員にキャリアの停滞が起きる

役職定年に関係する
キャリア開発の方向性

  • 役職定年前に役職定年後のキャリア形成のイメージを明確にする
  • 自らの強みや経験をどう活かすかという視点でキャリアを考えられるよう、キャリア自律意識醸成を予め行う
  • 役職定年者への期待役割を明確にし、本人に伝える
  • 役職定年者の活躍事例を共有する
施策例

役職定年後を見据えたキャリアデザインを促し、役職定年後の行動計画を明確化させる

背景

役職定年者の中に、職場での役割を見出せず、パフォーマンスが低下する社員が見られた。
「上司との関係がうまくいかない」という社員の声も聞こえた。

施策

役職定年になる2年前にキャリア研修を実施し、役職定年後に起きる役割や、環境の変化についての理解を促し、役職定年までの備えと役職定年後の自身の職場での在り方を明確にした。また、研修の1年後に人事による面談を実施し、役職定年を迎える準備の状況や役職定年後のキャリアプランの確認を行った。

成果

これまで、役職定年後は、漠然と「後進の育成役を担う」という社員が多かったが、自身のマネジメントの経験を生かした具体的な活躍の仕方を描く社員が出てきた。中には、既に役職定年を迎えた先輩社員に、自ら相談しに行く社員も出てくるなど、自発的な行動にも繋がった。

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