キャリア開発研修

女性活躍推進

ダイバーシティの推進が重要とされる中、現在、多くの企業が女性活躍推進に取り組んでいます。その方向性は、大きく分けると、
1)世代(若手・中堅)に応じた育成や役割(リーダー・管理職)に応じた育成
2)ライフイベント(結婚・出産・育児等)と仕事の両立の中でのキャリア形成支援
3)上司や職場の同僚といった周囲の関係者による女性社員の活躍支援
といえます。

方向性はわかりながら、女性活躍推進がうまくいかない理由には、例えば「アンコンシャス・バイアス」(無意識の偏見)があります。このバイアスにより、上司や女性自身の判断がゆがめられ、ときには女性の活躍を阻むような周囲の言動や態度につながってしまうことがあります。

女性の管理職比率・定着率を上げたい、女性も活躍できる組織にしたい、などと願う企業の人事部門の担当者は、本人の状況や目的に合わせ、できるだけ中長期の視点でのキャリア開発プランを立て、様々な状況に置かれてもキャリア自律ができるような支援をすることが必要です。また、転機に応じて生じる周囲との関係性上の課題を乗り越えるための支援や、職場全体に多様な価値観への理解を促進し、先のようなバイアスに対処することも重要だといえます。

女性活躍推進におけるキャリアの課題

  • 将来不安などで女性本人のキャリア形成が進まない
  • 既成イメージが妨げになり管理職になりたいという意志が生まれない
  • ライフイベントとの両立ができず、キャリアが中断してしまう
  • 周囲からキャリア自律のための適切な支援が得られない

女性活躍推進のキャリア開発の方向性

  • 将来不安の基への認知変容を促すことで、キャリアビジョンの見通しをよくする
  • 両立に特有の不安を払拭。会社の期待を踏まえた長期的なキャリアプランを構築
  • 女性本人の持続的なキャリア形成ができるような管理職向けの理解促進施策を構築

主なサービス

A

若手層へのキャリア自律支援

  • 将来への漠然とした不安を取り除き、主体的にキャリア形成をしていくための自律意識を醸成。
B

中堅層へのキャリア形成支援

  • 将来の「なりたい自分」のイメージづくりと、成長に必要なステップを意欲的に考えるような意識を醸成。
C

管理職候補者への
キャリア意識の醸成支援

  • 管理職イメージを多面的に捉え、変化を前向きに受け止める意識を醸成。管理職に臨む行動計画づくりを支援。
D

全社・関係者への
女性活躍推進への理解促進

  • セミナー等により女性活躍推進の意義、意味を伝えて理解を促し、施策の実行力を高める。
施策例

若手女性社員が明確なキャリアデザインを描き、実践するための意識醸成

背景

キャリア形成のイメージづくりだけでは足りず、具体的な行動に移す支援が必要だった。

施策

これからのキャリアの転機を踏まえたキャリアデザインができるように、ライフラインチャートやイメージコラージュを用いた個人ワーク、グループワークなどを含む研修プログラムを実施。それに加え活躍する先輩社員によるパネルディスカッションからロールモデルを考え、具体的な行動に移すためのキャリア形成のイメージづくりを行った。

成果

漠然とした不安で立ち止まらず、今後のライフイベントを予測し、どのように乗り越えるかを明確にイメージできるようになり、行動化のきっかけができた。受講者の感想の中に、先輩の話を聞き管理職になるイメージを持つことができたというものも見られた。

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